先日、エアバリエOp.89-1(パチーニの主題による)が終わりましたので、今度はまだ取り組んでいない、3,4,5番から選択することになりました。
今年は新曲を始める際にYouTubeでどんな曲なのかを聴かないようにしています。
なので譜面を見て選ぶわけですが、今度の曲は重音が多くて面倒臭そうな3番『ベッリーニの主題による』に取り組みことにしました。
ちなみにダンクラのエアバリエOp.89を構成する各曲については先日のブログ記事にまとめてありますので、覗いて見てください。
ベッリーニって誰?
まず最初に、ベッリーニってどんな人?ってことですよね。
フルネームはヴィンチェンツォ・サルヴァトーレ・カルメーロ・フランチェスコ・ベッリーニだそうです。(Wikipedia調べ)それにしても長い…。一般にはファーストネームとラストネームでヴィンチェンツォ・ベッリーニと呼ぶみたいです。
彼はイタリアの南端にあるシチリア島出身の作曲家だそうです。昔のイタリアの紙幣に肖像画が描かれていたそうなので大物です。しかし早死にしたみたいで活動が1820年代から1835年までにほぼ限られるようです。
表記揺れで「ベルリーニ」と書くこともあるみたいです。
原曲は?
小一時間ぐらい調べましたが、不明です。
割と単純な旋律なのですぐに見つかると思ったのですが、全然見つかりませんでした。
一通り譜読み。
この曲は次のような順番の構造になっています。
- 前奏
- 主題
- 変奏I
- 変奏Ⅱ
- コーダ
エアバリエの6曲の最も標準的な構成だと思います。
模範演奏はYouTubeにありました。
前奏
バイオリンの入りが2小節2拍目の裏拍で32分音符。これ伴奏入ったら合わせられるかな?
前奏の最後にあるアドリブ部分で第7ポジションまで出てきますね。
主題
それほど難しくない。ただ『新しいヴァイオリン教本』の譜面だと入りが第3ポジションで少ししたら第1ポジションに降りる書き方。E線を避けているのかな?
難しいのはフレーズの最後に出てくる独特のリズムの部分だけですね。でも運指は難しくないです。
変奏I
リコシェという奏法が出てきます。まあスピッカートの親戚みたいなものですかね。この曲の場合4つの音を1弓でスタッカートさせながら弾くことになります。
ただ幸いにも同じ音を飛ばすだけなので左手はあまり気にしなくてよさそうです。
変奏Ⅱ
この曲のハイライトだと思われます。
出だしでいきなり三重音が2つです。開放弦を使えるのでまだマシですが。
それをクリアすると、次は人工ハーモニクス。これは難しいです。この奏法はモンティのチャールダーシュで使われていて割と有名ですが、正確な位置に左手の指を置かないと音が鳴りません。1mmでもずれたら「死にたい……」となること間違いなし。しかも直後に三重音5連発が控えています。
コーダ
見た目は譜面が黒いけど、実は極端に難しいわけではないですね。重音が多いですが、おおむね開放弦が使えます。
75小節目の重音のパターンは同じエアバリエOp.89の6番『メルカダンテの主題』の時に全く同じ音形を経験していたのでラッキーでした。
発表会に使えそう
そろそろ発表会もありそうだし、ちょうどこの曲が出来上がるであろう時期と重なりそうなので、この曲をやろうかと思っています。