Last updated on 2021年5月26日
先日、演奏活動からの引退を表明したウラディーミル・アシュケナージがNHK交響楽団を弾き振りしたモーツァルトのピアノ協奏曲21番、22番とショスタコーヴィチの交響曲第5番のカップリングです。
モーツァルトとショスタコーヴィチの組み合わせは、一見、変なカップリングです。実際、そうだと思います。一応、CDは2枚組になっており、1枚目がモーツァルト、2枚目がショスタコーヴィチになっています。
アシュケナージはピアノの名手ということで有名ですが、このモーツァルトの演奏は、オーケストラとうまく対話しながら音楽を進めていく様が感じられる演奏です。しっかし、ピアノうまいなぁ…
2枚目のショスタコーヴィチは日本のオーケストラが弾いたとは思えない、非常にまとまりのある名演です。特に第4楽章のコーダは必聴です。これほどまでに高揚感と緊張感のある演奏はそうそうありません。旧ソ連のオーケストラにありがちなノイズもなく、録音技術の面でも文句なし。これがライブ録音とは思えないレベルです。曲の解釈、特に第4楽章のテンポについては諸説ありますが、とりあえずショスタコーヴィチの交響曲第5番とはどのような曲なのかを興味がある方にはおすすめですね。安いですし。
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