面白くないバイオリンの音階練習をゲーム化すると面白いかもしれない。

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今年に入ってバイオリンの音階練習に取り組み始めました。

今までは「フレットとかがないし、そもそもバイオリンの音程って合わせるの無理じゃん?」と思っていましたが、とはいえ自分で自分の演奏を聞くのも嫌になるぐらい音程が合っていないので、これはさすがにダメだと思ってきちんとやることにしました。

音階はあまり面白くないのも事実

一般的に音階の練習は面白くないと言われています。

実際、私もあんまり面白いとは感じていませんでした。単にスケールを弾くだけでメロディーでもなければ和音でもないですし。

とはいえこれをやらないといつまで経っても音程が安定しないと言われているので、半年ほどやっていますが、この1か月くらいの間で音階の練習方法が固まってきたので、ご紹介します。

結論:ゲーム化してしまう

この結論は、子どもの「学習」と似ています。例えば私は学生時代に地理と世界史が異常に得意でしたが、実はこれらの科目は「勉強」という概念で学習したことがありません。おそらくこれに近いと思います。

準備するもの

前置きが長くなりましたが、まず用意するものです。

  • 譜面立て
  • チューナーアプリをインストールしたスマートフォン

この二つです。

スマートフォンのチューナーアプリは、楽器店で売られているコルグとかのチューナーよりも精度が高いです。1セント(1半音が100セント)単位で音が合っているかどうかを確認できます。私が使っているのは「楽器チューナー by Piascore」です。

チューナーアプリ画面

ゲームのルール

  • ゆっくり弾く。
  • 音階を弾くときに、音程をどれくらいの幅の誤差に収めるかを決める。(ex: 20セント以内とか)
  • 各音を出すときは、先に左手を置いてから音を出す。
  • 誤差を修正してから次の音に進む。

ゲームの手順

  1. チューナーアプリを起動する
  2. 練習する音階を決める
  3. 指板上の出したい音の位置に左手を置く(この時弓は動かさない)
  4. 弓を動かして音を出す
  5. チューナーアプリの画面を見て、どれくらい音に差分があるのかを確認して、正しい音程になるように左手を調整する
  6. 正しい音程が指板上のどこなのかを目で確認して次の音へ進む
  7. 3.~6.を繰り返して最後の音までやる

ゲームとしては、最初に設定した「音程の誤差」が許容範囲内に収まっていればクリアです。最初は誤差をゆるく設定しておいて、例えば「20セント以内→15セント以内→10セント以内→5セント以内」という感じに徐々に難易度を上げていきます。

ちなみに私は現時点では「10セント以内」が目標です。

実際やってみて面白いか…

普通に嫌々音階をするよりは断然マシです。徐々に難易度が上がってゆくので適度な刺激になっているかと。

いきなり完璧な音を出すことを目指すのはハードルが高すぎてモチベーションも上がりませんが、これならやれそうです。

分散音階にも使える

ちなみに今回は「音階」という括りで記事を書いていますが、この方法は分散音階(アルペジオのこと)でも応用できます。