今、譜読みを進めている曲の楽譜の中で、なんの前触れもなく2da Cordaと言う文言が書かれていました。これです。

なんとなく、意味はわかっているんですが、その意味を知りたくない欲求が出てきます。なぜなら、弾こうと思ったらファーストポジションで弾けないこともないからです。多分、何も記号で指示がなければファーストポジションで弾いてしまうところです。
では、この記号は何を意味するのかを調べてみることにしました。2daと言うのは恐らく「2番目」と言う意味でしょう。と言うことは、第2弦かセカンドポジションの意味のどちらかです。音楽用語といえばイタリア語が基本ですから、イタリア語の序数を調べてみます。
序数 | イタリア語 |
1 | primo |
2 | secondo |
3 | terzo |
4 | qualto |
あれ?語尾がdaで終わってないぞ?
と思ったら、イタリア語の序数はそれに付く単語によって男性形と女性形に変化するとのこと。女性形の場合、-oは-aになります。
そこで、「Corda」の意味を調べたところ、「弦」と言う意味で、女性名詞でした。それに引きずられて序数も女性形になっているみたいです。ここまで書いたらみなさんもお気づきでしょう。「2da Corda」は「第2弦で」すなわち「A線で」と言う意味です。同じ意味を表すのに「Sur A」という書き方もありますね。また、場合によっては「2a Corda」や「2° Corda」などと書かれる場合もあるようです。
では、他の弦はどうかというと、E線を指定する場合は、「1ma Corda」、D線は「3za Corda」、G線は「4ta Corda」となるかと思います。まとめると以下の通りです。
意味(VNの場合) | 表記1 | 表記2 | 表記3 | 表記4 | 表記5 |
E線で弾く | Sur E | 1ma Corda | 1a Corda | 1° Corda | I |
A線で弾く | Sur A | 2da Corda | 2a Corda | 2° Corda | II |
D線で弾く | Sur D | 3za Corda | 3a Corda | 3° Corda | Ⅲ |
G線で弾く | SurG | 4ta Corda | 4a Corda | 4° Corda | Ⅳ |
以上になります。ご参考いただければ幸いです。
さて、次回のブログのネタは今まさに譜読み中のモーツァルトのアダージョK.261の譜読み結果をお伝えできればと思います。お楽しみに。
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