米国株参入3周年の振り返り。波乱万丈の相場を乗り越えて。

2018年5月末に米国株へ投資を始めてから丸3年となりました。今回はこの3年間の投資を振り返っていきたいと思います。

運用残高について

まずは運用している金額から見ていきましょう。下の図は毎月月末時点の米国株の残高と損益の推移です。

米国株に参入した当初は様子見も兼ねて少額、と言っても105万円からスタートしました。当時はドル円の為替相場が110円付近で、その後しばらく円高方向に向かってしまったので、ドル建てでの残高が増えても円建てではヨコヨコの推移となりました。それでも2019年末までに約250万円強を追加で投入した結果、円建てでも利益が乗り始め、翌2020年1月末には含み益が円建てで50万円を超えました。

しかし、喜びも束の間、中国発の新型コロナウイルスの感染拡大の煽りを受け、全世界の株式市場が大暴落を起こしたのが2020年2月から3月にかけてです。40営業日にも満たないわずかな間に、月末時点の円建てで130万円以上が吹き飛び、含み損額が最大時の3月17日頃には100万円を超える時期もありました。しかしながら手持ちの資金を次々に投入していたところ、実に幸いなことに各国が一斉に金融緩和に踏み切ると株価も落ち着きを取り戻し、2020年8月にはプラス圏内に戻りました。

と思ったら今度は10月にかけて株価は再び下落を起こし、再び含み損状態に陥りましたがこの時にも資金を注入した結果、投資元本は600万円に達しました。年が明けて2021年に入るとボラティリティが高い状態ではあるものの、株価は比較的堅調に推移して5月末には含み益が円建てで170万円に到達しました。

なお2021年1月に残高が減っているのは、学費や住宅ローンのボーナス月があった関係で資金を60万円引き上げたためです。

構成銘柄について

現在のポートフォリオ構成銘柄の概説

現在のポートフォリオ構成銘柄について個別に解説していきます。

ブラックロック

ブラックロックはアメリカで有力な投資会社です。この銘柄は私のポートフォリオの中では、例外的に配当狙いではなく値上がり益、すなわちキャピタルゲイン狙いの銘柄です。現在、含み損益率が+25%近くに達しており、また住宅ローンのボーナス月の支払いに備えるために近々売却する予定です。

この銘柄を組み込んだ理由は、新型コロナウイルス対応として各国が量的緩和を行い、資金供給に余裕が出たことで余った資金がブラックロックなどの投資会社の運用するETFに流入し、ひいては業績を牽引することで株価も上昇すると考えたからです。その期待は十分に果たしてもらっています。あとはいつ売るかだけです。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(以下、BTI)はイギリス国籍のADR銘柄です。タバコ会社としてはフィリップ・モリスに次ぐ地位にある会社です。私のポートフォリオにはタバコ銘柄が多く含まれています。その理由は、日本国内でのイメージと裏腹に欧米では路上喫煙などがいまだに横行するくらいにタバコの需要は堅調であるためです。喫煙人口そのものは確かに減少し続けていますが、客単価は上昇を続けており、キャッシュフローはまだまだ潤沢であることからタバコ銘柄を多く入れています。

BTIは私のポートフォリオの構成銘柄の中で最も多くの配当金(手取りベース)をもたらしてくれている金の卵です。

ジョンソン・エンド・ジョンソン

製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、JNJ)はファイザーと抱き合わせでポートフォリオに組み込んでいました。私の投資戦略として、人間が生きるために必要なモノを扱っている企業に投資するという視点があります。製薬会社はその中でも、需要が常にあり、また増え続ける世界人口と高齢化社会の世界的な進行は医薬品の需要が増え続けることを意味します。JNJは主力をリスクの低い既存医薬品に置いていることもあってポートフォリオに組み込んでいます。

なお、ファイザーをポートフォリオから外した理由については、今後、ファイザーはリスクが高い(と私が判断している)新薬開発に専念するという業態変更に伴うものです。

コカ・コーラ

コカ・コーラは言わずと知れたソフトドリンク業界を代表する会社です。日本国内ではアルコールにも手を広げ成功しています。

コカ・コーラは配当利回りは低いものの、配当を安定して出し続けており、また主力のアメリカ国内でのビジネスも順調ということで保有し続けています。

アルトリア・グループ

アルトリア・グループは日本では聞き馴染みのない会社名ですが、もともとフィリップ・モリスと同じ会社でした。アメリカでは一時期タバコ訴訟が盛んであり、往々にしてタバコ会社が敗訴するケースがまま見られたため、訴訟対策としてフィリップモリスのアメリカ国内事業を分離させたのがこのアルトリア・グループです。

ちなみにこの銘柄は私のポートフォリオの中で、税引前の配当が最も多い銘柄です。タバコ会社を保有する理由についてはBTIの項目で触れた通りです。

プロクター&ギャンブル

P&Gでおなじみプロクター&ギャンブル。世界最大の日用品メーカーです。あなたが日用品を買うとき、P&Gと素性の知れないメーカーの製品が並んでいたらどちらを買いますか?P&Gですよね?つまり買いです。

実際、P&Gは配当王銘柄でもあり、利回りは低いものの配当金を毎年上積みしてきています。また、含み益の額も相当出してくれていますので、今後ともお世話になる予定です。

フィリップ・モリス

BTIとアルトリア・グループの項でタバコ株を保有する理由については説明しつくしています。特にフィリップ・モリスに関しては世界最大のタバコ会社ですね。

アメリカ国籍の会社にも関わらず収益のほとんどをアメリカ国外で稼いでいるため、アメリカの法律上アメリカ国内における配当金にかかる税率が実質的に0%になります。つまり、配当金にかかる税金はほぼ日本国内の20.315%のみとなるため投資妙味があります。

ユニリーバ

P&Gに次ぐ世界的日用品メーカーです。

ユニリーバはイギリスとオランダにそれぞれ本社を置き、ニューヨーク市場にもそれぞれのADRとして取引が可能ですが、配当金にかかる現地課税の関係から通常はティッカーシンボル$ULを買いましょう。間違って$UNの方を買うと、税率が極めて高額になるため注意が必要です。

保有する理由についてはP&Gと同様です。

ベライゾン・コミュニケーションズ

アメリカの通信事業大手の一角です。日本におけるNTTに対してのKDDI的な位置付けの会社です。通信事業の他にケーブルテレビ事業も持っていたりします。

業界最大手はAT&Tですが、こちらは業績に対して配当利回りが高すぎると判断したため、そこまで極端な配当をしていないベライゾンを組み込んでいます。

エクソン・モービル

エクソンモービルは石油メジャーの一角です。この銘柄は私の中では「爆損・モービル」でして、かなり長期間にわたってポートフォリオの問題児でした。特にコロナショックの時期には原油先物価格が史上初のマイナス値になったりした関係で、含み損率が50%を超過する事態に陥ったことまであります。

しかし、株価が下がるたびに買い増しし続け、コロナ危機が去った後にはタバコ株に次ぐ高配当銘柄となり、気がつけばついでに含み損まで消滅しました。ただ、コロナショックの前科があるので正直なところ信用しきれていないのがこのエクソン・モービルです。

配当額の推移

次は配当額の推移です。

配当金は2018年7月から入金され始めました。投資元本の増加とともに配当金も増加を続け、2021年5月には過去最高の250ドルの配当金の入金がありました。投資の基本方針として、財務が良好かつ高配当の銘柄を購入し続けており、また入金された配当金は再投資しています。

これまでに累計3,800ドルちょっとが入金されています。なお、この数字は税金を引いた後の数字です。

2021年5月末時点の構成銘柄と比率は下の通りです。

記念すべき最初に買った銘柄はアンハイザー・ブッシュ・インベブでした。しかし、この銘柄はベルギーかオランダの国籍でADRとしてニューヨーク市場に上場している銘柄で、配当金にかかる税率が確か35%、日本国内の税金も考慮すると45%近くの金額がさっ引かれることが発覚し、すぐに売却しました。その後、きちんと下調べ等を行った上で、9~11銘柄を選定して運用を行ってきました。

また、投資戦略に関しては必ずしも一貫していたわけではなく、一部投機的な運用も行っていましたが、概ね不首尾に終わっています。具体的にはズームコミュニケーションズ、アップル、マイクロソフトなどです。

なお比較的長期間保有したにも関わらず、現在の構成銘柄に入っていないものには、3M、ファイザーが挙げられます。どちらも利益が出ている状態で売却していますが、3Mに関しては中国への依存度が高いこと、ファイザーに関しては新薬製造のみに業態を変更したことからポートフォリオから除外しました。

ETFに関しても一時期VOOを組み込んで運用していた時期があります。しかし、VOOはインデックスファンドであるため、投資妙味に欠けるため除外しました。

配当利回り

現在保有する銘柄の取得単価に基づく配当利回りは下の通りです。

上の棒グラフは税引後の配当利回りを高い順に並べたものです。コロナショック時にナンピン買いを実施した銘柄を中心に比較的高利回りな状態となっています。特に税制上有利なBTIやフィリップ・モリスの利回りが高いほか、配当にかかる現地課税10%の対象のアルトリアとエクソン・モービルも税制上の不利を補って余りある配当利回りを叩き出しています。これら4銘柄で受け取り配当の半分を供給しています。

配当利回り5位以下の銘柄は上位4銘柄とは1.5%以上の遅れをとっています。その中でも最も配当利回りの高いベライゾン。コミュニケーションズと最下位のブラックロックの間にも倍程度の差が生じています。しかし、この点については全く問題視していません。ただし、ブラックロックに関しては売却を行い利益確定する予定です。

まとめ

この3年間の運用状況について詳細に見てきましたが、特に2020年のコロナショックによって大打撃を被る事態も経験しました。しかしながら結果的にはナンピン買いを進めたことにより取得単価が漸減していき、その後の各国の金融緩和政策のおかげで資産が回復しました。

コロナショックに関しては正直、回復に短くても数年を要する覚悟でしたが、結果的には1年足らずで回復し結果オーライといったところです。

あ、最後に少しだけ宣伝です。「これから米国株を始めてみたい」という方は是非是非ご覧くださいませ。

さて、次回のブログのネタはバイオリンのネタを投下すると思いますので、ご期待ください!

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