ツイッターで、自分の投資法について少し言及したので、詳しく書いてみることにしました。
私の投資方法は「日本株の空売り」と「米国株の長期保有」です。
もう少し詳しく書くと、日本株に関しては、「東証一部上場にもかかわらず、財務状況が悪い、スタートアップ企業が、何らかの材料が出て、急騰したところを空売りで売り叩く」米国株は、日本株の利益を充当して、「超大型で配当の高い生活必需品を中心としたセクターを買い増ししていく」という戦略です。
こういう投資方法が定着するまでには実に5年以上の月日を費やしましたが、この2年ほどはこの戦術を採っています。この戦術のメリットとデメリットについて説明してみたいと思います。
メリット
日本市場は、投機的な市場であることはそうであることを認める、認めない以前に外国人投資家の比率の高さや、日銀のETF買いで買い支えられている実情を見るに議論の余地はありません。このような環境では、株式の長期保有は高リスクで、ロングだろうとショートだろうと、デイやスイング、長くても数か月程度の保有期間にならざるを得ません。一部の銘柄を除いて、長期保有には不向きな市場なのです。このような事情から、日本株は空売りをしてショートをすることに旨味があるわけです。
一方、米国市場は、世界的に見ても買いを行う投資家が多く、また、全世界的に事業を展開し、安定的な成長を遂げている市場です。日本市場と比べるとロングしてもあまり不都合は生じないというのが、実際の感覚です。そしてその中でも生活必需品セクターはその名の示す通り、景気循環に影響されにくいうえ、安定的に配当金を出している企業が数多く存在します。このようなことから米国株は基本的にロングをする方がやりやすいといえます。
ですので、私の「日本株のショートと米国株のロング」という投資方法は理にかなっているというわけです。そのため、負けにくい、というメリットがあります。
デメリット
デメリットとしては、その多くが日本市場に関することになります。
というのは先述の通り、日本市場は投機的な市場です。よって、短期筋同士で札束でお互いを殴り合う格好になります。このようなことは、非常にリスキーです。
加えて、私のやっている、空売りというものは、本質的に、損失額が無限大になります。通常、株式現物の買いですと、最悪、上場廃止で株券が紙切れになっても(実際には、上場企業の株券は紙ベースではありませんが。)損失はその額までですし、信用取引の買いポジションでも、追証の理論値は有限です。非常に高いリスクを秘めていると言わざるを得ません。
また、安定的と言われている米国市場に関しては、日本円と米ドル間の為替相場の変動リスクも背負うことになります。
で、結局、マネしてもいいってこと?
多くの読者の方はこの疑問が浮かぶと思います。
もし、マネをするなら、まずは日本株の空売りの精度を上げる必要があります。空売りは場数を踏まないと、儲かる銘柄とそうでない銘柄の見分けがつきません。私自身も、空売りで儲けを出せるようになるまで3年ほどかかりました。その間、信用買いもやりましたし、もちろん空売りもやりました。で、結局、収支は大きなマイナスとなっており、今年すでに利益を確定している額程度では、マイナスは取り返せていないのが実情です。
そして、米国株の方に関しては、為替変動リスクが大きなリスクとなります。これは変動相場制を採る限り避けては通れない点です。
日本株ショートのコツ
日本株ショートのコツとして、いくつか挙げておきます。
- 東証一部上場企業に絞る
- 東証一部上場から過去5年以内で、少なくとも過去数年間は株価が低迷している
- 材料が出て株価が上がった
- いわゆる「クソ株」
- 株価が700円~1000円程度(時価総額に関係なく)
- 経営理念が意識高い系で経営陣が無能な銘柄
このあたりを参考にして銘柄を選ぶのが良いと思います。
「選ぶ」と言っても、大体、私が空売りをするときは、その日の株価の上昇率が上位の銘柄を、経験と勘で売ることが多いのですが、理論化すると大体上のようになったというところです。
ご参考いただければ幸いです。
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